筑波大学(と思しき郊外の学園都市にある新興大学)を舞台にした、女の子2人のキャンパスライフを描いた物語。
入試、入学、学生寮への引越し、サークル活動と大学生活のあれこれが描かれるなかで、主人公の女の子2人の家庭の事情や心の悩みが解き明かされていくのですが、共感を狙っているのか、ドラマチックさを狙っているのか、どちらとも取れるような微妙なエピソードばかりで、正直どこらへんが読みどころなのかぼんやりした印象です。
それでも物語の導入は多少引き込まれるものがありましたが、だんだん散漫な展開になっていき、そもそも大学生活というライトな舞台設定もあって、どうも少女漫画チック。
最後は演劇の中のセリフが主人公たちの気持ちを投影するメタファーとなって締めくくられるのですが、だからなんなんだ感が満載です。
読みやすい文章なので決して面白くないわけではありませんが、ビタイチ心が動かされない作品でした。女子が読むとまた違うのかなあ、、
↓アマゾンのレビューも少なく適当な感じ。
至高聖所(アバトーン) (福武文庫)
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