なんだか気持ちの悪い作品です。
なんとなく結婚して、嫁の得体のしれなさに恐れ、なんとなく浮気して、
なんとなくマイホームを建てる男の物語。
とすると、平凡でうだつの上がらないサラリーマンのような
イメージを持ってしまいますが、どうもそういうキャラ設定でもないようで、
一体どういう人物なのか、最後までわからないままでした。
ただ、どういう人物かはよくわからないけど、
常に自意識が暴走気味で、妄想がかなりキモいです。
個人的な印象としては、
これはまさに「どぶろっく」の世界観。
もしかしてだけど~、と、身勝手な妄想がてんこ盛りで、
ギャグとして見るならばアリなのかもしれませんが、
笑って済ませられないような陰湿さや狂気に満ちていて、
なんとも嫌な気分になります。
しかし、この不気味なタッチは
良くも悪くもオリジナリティを感じます。
この虚無感たるや、、、
作者の方がどんな人なのかが気になりました。
↓アマゾンのレビューでは「共感できる!」という意見が多数。
みんなそんなに虚無的なのか・・・
終の住処/磯崎憲一郎
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