おどるでく/室井光広(1994年上半期受賞)

最近の芥川賞作品から年代を遡って読んでいるため、順番が逆なのですが、これは「道化師の蝶」の90年代版だと思いました。シュールというかなんと言うか、とにかく意味不明です。

当時は選考委員ではないですが、もしも石原慎太郎さんなら「これはただの言葉遊びに過ぎない。新しい表現手法と奇を衒うことは大きく違う」とでも言ってくれそうです。

また、同じく選考委員ではないのですが、村上龍さんなら「ペダンチックで独りよがりなマスターベーション」的なことを言ってくれそうです。

同じく宮本輝さんなら、「書きたいという思いは強く感じるが、筆力が伴っていない。小説としては未成熟と言わざるを得ない」という感じのコメントでしょうか。

自分が読解力がないだけかもしれませんが、正直なんのこっちゃ全然わかりませんでした。

外国語の音を日本語に当てるという言語学的な遊び心は興味がなくもないのですが、単にこのテーマを書きたいだけという感じで、物語として全く成立していません。(成立してるのかもしれないけど、理解できず)

読んでいて苦痛な作品でした。

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