芥川賞読破プロジェクト
純文学の登竜門、芥川賞。昔から直木賞と違って、芥川賞は小難しくて面白くない作品が多いと言われますが、本当にそうなんでしょうか。いまさら改めて、芥川賞受賞作品を1冊1冊読み返してみました。
芥川賞受賞年
1950年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
榧の木祭り/高城修三(1977年下半期受賞)
榧の木祭り
里とは隔離された山村を舞台に、閉鎖的な社会の因習とも言える「村のしきたり」に縛られて人生を送る人々と、そこで年に一度行われる榧の木祭りを描いた作品です。
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芥川賞作品レビュー
榧の木祭り/高城修三(1977年下半期受賞)
榧の木祭り 里とは隔離された山村を舞台に、閉鎖的な社会の因習とも言える「村のしきたり」に縛られて人生を送る人々と、そこで年に一度行われる榧の木祭りを描いた作品です。
自動起床装置/辺見庸(1991年上半期受賞)
自動起床装置 (新風舎文庫) 通信社の仮眠室で眠る人々を起こす「起こし屋」のアルバイトをする主人公と相棒の聡。これまで人力で快適な目覚めを提供することに腐心してきたのに、自動起床装置なるものが導入されることになり、、というお話。
犬婿入り/多和田葉子(1992年下半期受賞)
犬婿入り (講談社文庫) 犬が婿入りするという「犬婿入り」という民話のような出来事が、現代の新興住宅地で本当に起こる、というおとぎ話系の作品です。 主人公は学習塾の女教師で、そこに見た目は人間だけど、中身は犬のような謎の男性が転がり込んできて、なぜか結婚生活のよ...
ハリガネムシ/吉村萬壱(2003年上半期受賞)
ハリガネムシ 高校で倫理を教える教師が、裏社会に生きるソープ嬢と堕落した生活を送り、めちゃくちゃになる話。倒錯した性と暴力を描いた、典型的なそっち系の作品という印象です。 この作品は数ある芥川賞受賞作のなかでも、かなり好きになれない部類です。 「醜悪なものを描...
中陰の花/玄侑宗久(2001年上半期受賞)
中陰の花 現役僧侶が描いた僧侶の話として話題になった作品。作者の人柄が現れたようなとても安定感のある文章で、ああ、こういうのがやっぱり文学であり、芥川賞だよなあ、としみじみ思えるような良い作品でした。
ダイヤモンドダスト/南木佳士(1989年下半期受賞)
ダイヤモンドダスト (文春文庫) 軽井沢に暮らす看護師の主人公とその家族の物語。記念すべき第100回芥川賞受賞作品です。節目の受賞にふさわしい、これぞ純文学ともいうような正統派の作品でした。
石の来歴/奥泉光(1993年下半期受賞)
石の来歴 (文春文庫) 趣味で鉱物を研究する主人公が、石に興味を持つきっかけとなったレイテ島の悲惨な戦場の記憶と、戦後に家族に起きた事件を重ね合わせるミステリアスな作品です。
至高聖所(アバトーン)/松村栄子(1991年下半期受賞)
芥川賞全集〈第16巻〉 筑波大学(と思しき郊外の学園都市にある新興大学)を舞台にした、女の子2人のキャンパスライフを描いた物語。
ひとり日和/青山七恵(2006年下半期受賞)
ひとり日和 芥川賞にありがちな「何も起こらない」系の作品。 入浴しながら50分ぐらいで読み終えました。 あらすじとしては、ぼんやりした生活を送っていた二十歳のフリーターの女の子が人並みに社会人の一歩を踏み出す、という、ただそれだけのストーリー。
終の住処/磯崎憲一郎(2009年上半期受賞)
終の住処 なんだか気持ちの悪い作品です。 なんとなく結婚して、嫁の得体のしれなさに恐れ、なんとなく浮気して、 なんとなくマイホームを建てる男の物語。